国士舘舘歌 作詞 柴 田 德次郎 作曲 東 儀 鉄 笛 編曲 石 川 太 郎一、霧わけ昇る陽ひを仰ぎ 梢に高き月を浴び 皇みくに国に殉ゆるす大ますらお丈夫の ここ武蔵野の国士舘二、松陰の祠しに節を磨まし 豪徳の鐘気を澄すます 朝な夕なにつく呼いき吸は 富嶽颪おろしの天の風三、区々現うつしみ身の粗あらまき薪に 大だいかく覚の火を打ち点ともし 三世十方焼き尽す 至心の焰ほのおあふらばや君が代 古 歌 作曲 林 広守 君きみが代よは 千ち代よに八や千ち代よにさざれ石いしの 巌いわおとなりて 苔こけのむすまで国士舘学徒吟(寮歌) 作詞 柴田 德次郎一、七寸有余の朴ほうば歯の下げた駄に 六ろくしゃくゆた尺豊かな身を乗せて 肩かたで切り行く小さよあらし夜嵐 高こう低てい緩かん急きゅう縷る々るとして二、意いき気を吐とろ露する朗ろうぎん吟は 厳いわかむ浪なみか獅ししぼ子吼えか 乾けんこん坤為に震しんがい駭し 寒かんげつ月為に激げきすらん三、とうとうと鳴る陣じんだいこ太鼓 四しかい海の眠り呼び覚し 熱ねっか火相あいう打つ掛かけごえ声に 報ほうこく国武道の誇りあり四、此この身は野辺に朽くちぬとも 大和魂とどむべし 松陰の志を受け継ぎて 国士我われら等は此ここ処に起たつ五、大だいどうすた道廃れて仁義あり 天下乱れて吾ごじん人あり 皇国に殉ゆるす大ますらお丈夫の 意気天をつく国士舘六、嗚ああ呼満まんてんか天下の同どうほう胞よ 憂うる勿なかれ世の腐敗 意を安やすんぜよ身の不ふ如にょ意い 吾ごじん人が眼まなこ黒からば 吾人が眼黒からば
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