2023年10月25日
【学生寄稿】ロサンゼルス実習で現地救急医療体制を学ぶ
ここでは、2023年9月に実施されたスポーツ医科学科の米国?ロサンゼルスでの海外実習を体験した学生の寄稿文を紹介します。
体育学部スポーツ医科学科3年 阿部和
私は、9月12日から17日にかけて米国?ロサンゼルスで救急医療体制を学ぶための海外実習に参加しました。ここでは印象に残った4点を紹介します。
一つ目はエアオペレーションというヘリを持った施設の見学です。ここは常時7台のヘリが運行しており、パラメディックの有資格者が救助、救急、消火活動を行っています。実際にヘリが飛び立つところやヘリの中でどのように救助するのかなどを見学することができました。
二つ目は消防署の見学です。本実習で回ったのは4カ所。各消防署でパラメディックが救命のために扱える薬剤が異なり、その数も10~30種類と多く、日本との違いに驚きました。また、消防車の大きさは圧巻でした。消防署ごとに異なるマークがあるのも日本にはない文化で面白かったです。
三つ目はカリフォルニア大学ロサンゼルス校での実習です。ここは米国最古のパラメディック養成校です。米国のパラメディックの歴史と今後の展望を聞き、日本では行えない処置を体験しました。3面スクリーンで音や匂いが出る最新の施設があり、学内実習であってもより実践を意識した環境が整っていました。
四つ目はドジャー?スタジアムの救護体制見学です。ここでは民間企業が救護に当たっていました。余談ですが、観戦用ドリンクのサイズは桁違いに大きかったです。
私は本実習を通じて日本と米国の救急医療に対する意識の差を感じました。特に、日本の救急救命士と同レベルに当たる資格であるパラメディックに関しては、教育課程段階から現場での経験を積んでいること、求められている知識や技術が日本と比べ圧倒的に高いことが実際に目で見て肌で感じることができました。この経験を今後の勉強に生かしていきたいと思います。そして、本実習への参加を強く後輩に勧めます。
- 現地消防署の前で記念撮影
- 消防署見学の様子。写真中央が阿部さん