2021年06月29日
第25回FDシンポジウムをオンラインで開催しました
本学FD委員会は6月26日、第25回FDシンポジウムをオンラインで開催し、教職員約185人が参加しました。テーマは「ハイブリッド型授業実践報告会?新たな授業スタイルの構築に向けて?」。オンラインで受講する一部学生の学びを保障するハイブリッド授業の実践報告と、成績評価方法などについて、各学部の教員が1人ずつ発表しました。
体育学部の永吉英記教授はグラウンドで実施する科目の際、スマートフォンをベルトで胸に固定し、その映像を配信。教員の目線で手の動きを伝えることができ、広いグラウンドでも音声配信と学生の声への反応が可能となったことを説明しました。また、動画でのレポート提出を取り入れ、技能や主体的に学習に取り組む態度を評価するなど、評価の観点と評価方法について具体的に紹介しました。
法学部の田邉恵教授は、オンラインでの定期試験で、受験?提出方法や不正行為の禁止、追試験の申請などを定めた実施要領を学生に提示。後日回答例も開示し、成績への問い合わせにも対応するなど、試験?評価方法を明確に示すことを意識したと説明しました。
そのほかの教員も自身の科目での実践事例や評価方法について報告し、参加者に効果的だった点と課題点が共有されました。複数の教員から、「対面とオンラインで意識が分散する」「対面での受講学生とオンラインでの受講学生のいずれか一方に意識が集中してしまう」という課題が聞かれた一方で、長いオンライン授業の経験により、「学生がはっきりと意思表示するようになった」「リアクションペーパーの記述量が増えている」「予習?復習をするようになった」など、オンラインでの学習効果とコミュニケーションスキルの向上を実感する声も聞かれました。