2021年12月04日
建築学系の朝吹研究室が産学連携で脱炭素化に向けたリノベーション研究を実施
本学理工学部建築学系の朝吹香菜子研究室は、リノベる株式会社および金沢工業大学とともに、リノベーション住宅が脱炭素社会にどの程度貢献できるかを検証し、二酸化炭素(CO?)の排出量を最大76%、廃棄物の排出量を最大96%削減できたとの結果を3者共同で発表しました。
「北習志野台プロジェクト」と「戸越公園プロジェクト」とする研究では、2棟の集合住宅を対象に、既存物件を同規模で新築した場合と比較したところ、大幅にCO?と廃棄物の排出を抑えることを確認しました。
本研究では今後もCO?削減量や廃棄物削減量の定量化に取り組み、あらたな機能?価値を付加したリノベーションによる環境への影響を検証していくこととしています。
朝吹研究室では、建築における資源循環や建物の改修?解体に伴う環境負荷などの調査?評価をとおして脱炭素社会の実現に寄与する研究を行っており、今回の研究結果について朝吹准教授は「リノベーションの個別性によりCO?削減効果に差が生じる結果となったのは興味深く、今後も引き続きリノベーションによる脱炭素効果や資源循環性について研究を進めたい」とコメントしました。
教員情報:朝吹香菜子准教授