2022年03月17日
【学長メッセージ】歴史の教訓をもとに、和平の早期実現を
今般のロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、恒久平和の実現のために英知を結集して築き上げられてきた国際規範に反する重大事態といわなければなりません。この戦禍により尊い命を失われた全ての方々に哀悼の誠を捧げます。また危険に晒されている方、傷ついた方々へご無事を祈願するとともに、衷心よりお見舞い申し上げます。
本学の建学の精神である「国を思い、世のため人のために尽くせる人材の養成」また教育理念である「誠意?勤労?見識?気魄」の涵養は、古来継承されてきたわが国の精神文化から導き出された道徳規範や理念?倫理を反映するものであります。と、同時にそれは、人類普遍的道徳や倫理を象徴するものであり、全ての人々の尊厳を守り、敬意を払うことを意味しています。
この精神そして理念を掲げる本学は、無辜(むこ)の市民や老若男女の生命をも奪う今回の武力行動をいかなる理由があっても決して容認することはできません。この事態を深く憂慮し、事態の早期解決が図られることを切望します。
ウクライナの人々に、一刻も早く平和に暮らせる日々が訪れますことを願ってやみません。
本学は高等教育機関として、ウクライナの学生の教育研究活動が保障される環境を取り戻すことを切に願うとともに、国際的な教育研究環境を守り、学術?文化交流を継続してまいります。
令和4年3月17日
国士舘大学学長 佐藤圭一