2022年05月09日
将棋?女子アマ王位戦全国大会で大城さんが初優勝
将棋の第14回女子アマ王位戦全国大会が昨年12月19日、東京?中日新聞東京本社で行われ、関東?甲信大会代表として出場した文学部2年の大城千花さん(当時1年)が全国大会で初優勝を飾りました。
大会では、7つの地区大会とネット対局アプリ「将棋ウォーズ」での大会を勝ち抜いた8人が、予選リーグと本戦トーナメントを戦いました。本大会には、将棋ウォーズ大会代表として理工学部2年の磯谷祐維さん(当時1年)も出場しており、いずれも本戦トーナメントに出場。大城さんは準決勝で磯谷さんを退け、見事王位の座を勝ち取りました。
大城さんが前回出場したのは小学校6年生で3位という結果でした。その後しばらく大会には出ていませんでしたが、2回目の出場となった今大会はその悔しさを優勝で塗り替えました。
また、優勝を受けて、5月3~5日に三重県四日市市で開催された第43回全国アマ将棋レーティング選手権に唯一の女流枠で招待され、男性アマ棋士らに挑みましたが、惜しくも2勝3敗で予選敗退となりました。
静岡県出身の大城さんは、兄の影響で小学3年生から元奨励会員の方が開いていた地元の教室に通い、奥深い将棋の魅力に取りつかれていきました。高校時代は部活動で練習を重ね、全国高等学校将棋女子選抜大会で準優勝、全国高等学校将棋選手権大会女子個人戦で3位となるなど活躍しました。
居飛車を得意とし、「強い相手との対局は、学ぶことが多いので面白い」と言う大城さん。現在は、都内大学の将棋部で同年代の学生と研さんを積んでいます。
中学?高校時代には積極的に大会に出場していなかった大城さんが今大会に出場した理由を尋ねると、「将棋部の活動で同年代の実力ある仲間と接するようになったり、女流棋士から指導を受ける機会を得たことで将棋の楽しさが再燃し、これまで以上に将棋に打ち込むようになった」といいます。
現在は女流棋士への道は考えていませんが、「女流棋戦で優勝したい」という意気込みを聞かせてくれました。
現在行われているプロの女流棋戦である第30期大山名人杯倉敷藤花戦では、アマチュア2枠に大城さんと磯谷さんが選ばれ、いずれもトーナメントを勝ち進んでいます。プロの棋戦は、持ち時間の長さなどアマとは異なるルールで行われますが、大城さんは「持ち時間の使い方は慣れない部分もあるが、長考できるのはうれしい」と話し、プロ女流棋士との対局で学びながら強くなっていく大城さんの今後に期待が寄せられます。