2024年03月12日
世田谷区シニアスクールで本学教員が講演しました
世田谷区シニアスクールによる講演会が本学を会場に年7回開催されています。
表きよし教授「源義経?弁慶と能楽」
3月12日の講演会は21世紀アジア学部表きよし教授による「源義経?弁慶と能楽」がテーマでした。
表教授は源義経と弁慶の生い立ちを解説した後に、義経?弁慶伝説触れ、これを見ることができる文学作品や芸能を紹介しました。
多彩な義経?弁慶伝説から作り出された能や、歌舞伎についても解説をし、日本の伝統舞踊について多くの知識を身につけることができる講義となりました。
- 講師を務めた表教授
- 質疑応答の様子
平浩一教授「太宰治という作家―没後七五年のいま―」
12月19日の講演会は文学部平浩一教授による「太宰治という作家―没後七五年のいま―」がテーマでした。
平教授は「文学」の現状/継承される「太宰治」、「太宰治三期説」について、「生涯」と「作品」との関わりの3つに分けて講演を行いました。
太宰治は生前、「文豪」と呼ばれる立場になかったものの、今日でも強い影響力を持ち続ける理由について解説があったほか、「激動の人生」として見るのではなく、そこを入り口とし、作品に重点を置いて見ることにより、今後も語り継がれていくと述べました。
- 講師を務めた平教授
- 質疑応答の様子
堀口朋亨教授「ファミリービジネスの復活ードイツの事例ー」
11月7日の講演会は経営学部堀口朋亨教授による「ファミリービジネスの復活ードイツの事例ー」がテーマでした。
堀口教授は日本の企業とドイツの企業の異なる点を比較し、企業が地域社会に貢献することの重要性や、同族企業経営の特徴を述べました。
ドイツに多い同族企業の特徴として、同族会を作り、意思決定に独占的に関与する法的枠組を作ることで、同族と地域からの二重監視によって会社の経営を守っていると述べ、講演会後には多くの質問が寄せられました。
- 講師を務めた堀口教授
坂梨秀地助教「家庭でできる応急手当」
10月17日の講演会は体育学部坂梨秀地助教による「家庭でできる応急手当」がテーマでした。
坂梨助教ははじめに、救急車を呼ぶのは60代がもっとも多く約60%を占めること、さらに救命率は1分過ぎるごとに10%低下することを解説し、救急車が到着するまでの周囲の人の迅速な救命処置がいかに重要かを伝えました。
そのうえで、倒れた人を発見したときに取るべき行動を順を追って説明するなど、実践に生かすことのできる知識を身に付ける講義となりました。
- 講師を務めた坂梨助教
橋本隆雄特任教授「侍の英知の熊本城石垣がなぜ崩壊したのか?」
9月12日の講演会は理工学部橋本隆雄特任教授による「侍の英知の熊本城石垣がなぜ崩壊したのか?」がテーマでした。
橋本特任教授は2016年4月に発生した熊本地震で、甚大な被害に見舞われた熊本城について講義。被災後に自ら調査に向かい、地盤や地質などの研究や実験を通して明らかになったことを発表しました。参加者からは「実際に熊本に行って工事が完了した石垣を見たい」といった感想が聞かれました。
- 講師を務めた橋本特任教授
- 講義後には質疑応答にも応じた
鈴木裕之教授「歌で伝えるアフリカの歴史:西アフリカのグリオ(語り部)の世界」
7月4日の講演会は法学部鈴木裕之教授による「歌で伝えるアフリカの歴史:西アフリカのグリオ(語り部)の世界」がテーマでした。
鈴木教授は、西アフリカにおけるグリオ(語り部)について、そして儀式におけるグリオの重要性についてなどを講義。後半には、夫人であるアーティストのニャマ?カンテさんによるグリオの歌が披露されました。ニャマさんと参加者が一緒に歌う機会も設けられ、会場は大いに盛り上がりました。
- 講師を務めた鈴木教授
- ニャマさんによる歌の披露。伴奏は鈴木教授
- 参加者が起立し体を動かしながら合唱する場面も
赤石秀之講師「食品ロスはゼロにできるのか~環境と経済の視点から~」
5月9日には、政経学部の赤石秀之講師が「食品ロスはゼロにできるのか~環境と経済の視点から~」をテーマに講演しました。食品ロスに関する川柳を作り発表する時間も設けられ、思い思いの川柳が詠まれていました。
参加者からは「3年ぶりに開催できて大変うれしく思う」などの感想が聞かれました。
次回は7月4日に「歌で伝えるアフリカの歴史:西アフリカのグリオ(語り部)の世界」が行われます。
- 講師を務めた赤石講師
- 川柳を発表する参加者