皆様! 多摩祭へのご来場を心から歓迎致します。
今年、国士舘は創立100周年を迎えます。この記念すべき年に掲げた多摩祭のテーマは、“国士舘の原点”ともいえる四徳目「誠意?勤労?見識?気魄」です。多摩祭では5年間に亘り四徳目の一つひとつをその年のテーマとして選び、今回がその“総集編”となります。そこには、建学の精神を遵守するために、過去100年の国士舘を振り返り、同時にこれからの国士舘を展望しようとする学生達の強い思いを感じ取ることができます。
国士舘は大正6(1917)年、創立者 柴田徳次郎先生が敬愛してやまなかった吉田松陰の精神を範として「国を思い、世のため、人のために尽くす人材『=国士』」の養成に取り組むことを目的とし、私塾「國士館」として創立されました。その際、この四徳目が、国士の人格形成には必要にして不可欠と考えたのです。というのも、それらに古来日本人に脈々と息づく精神的支柱を見出したからです。『誠意』とは「真心と慈悲の心で、人のために尽くすこと」『勤労』とは「向上心を持って、誠実に行うこと」『見識』とは「物事を見抜く力のこと」そして『気魄』とは、これら3つが備わることにより、「信念と責任をもって、最後までやり通す心」を持つに至ります。
わが国は毎年のように大規模自然災害に見舞われていますが、そうした逆境にあっても、日本人が一致して発揮する「連帯意識、忍耐力、不屈の精神、理性的行動」が世界中に感動と希望を与え続けています。これらは、正に、国士舘建学の精神である“誠意?勤労?見識?気魄”が具体的に表出したものであり、日本人は元より、失われつつある全人類共通の普遍的理念でもあるのです。
私たちは、国士舘大学の使命として、これからの100年もこの国士舘建学の精神を堅持し、日本人の“心”を広く国の内外に伝えて参ります。 ご来場の皆さんは、そうした国士舘の精神を見て、聴いて、感じ取って頂ければ幸いです。
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