20世紀から21世紀にかけて、中国や東南アジアをはじめとするアジア経済は著しく成長し、世界経済におけるアジアの位置が年々高まってきています。戦後急成長を遂げ、技術面や経済面においてアジアを牽引してきた日本も、近年ではアジア各国の支援?連携なくしては経済成長を考えることはできず、これからはアジアの一員としてアジア各国と“相互依存”という関係性を持って、協力?協調し、競い合っていく必要があります。 また、アジアの成長は経済だけにとどまらず、文化やスポーツの世界においてもアジアの活躍が目立ってきています。
こうした現実を見据え、創立以来有為な人材の育成を目指し、活学(社会に活きる学問)の展開を図ってきた国士舘大学は、日本を含めたアジアの中で活躍できる人材、そしてアジアから世界に向かって活躍できるような人材を育成することを目的とし、2002年4月21世紀アジア学部を設置しました。21世紀アジア学部は、いわば建学の精神を新たに再編し、学園の伝統を再活性化することを目的とした学部と言えます。
私たちが生きるアジアとは、複雑な歴史関係を持ち、多面的な文化?宗教?価値観を持った地域です。新時代のアジアを学び、アジアで生きるためには、まずそれぞれの国の価値観や、習慣、歴史的背景、文化について理解することが必要となってきます。
21世紀アジア学部は自国(日本)についてはもちろん、アジアの文化や歴史的背景、価値観、習慣について、誰よりも理解のある学生を育成し、やがて将来アジアと関わりのあるフィールドで活躍することができる人材を育成したいと考えています。