2019年01月25日
【学生寄稿】法学部?福永清貴ゼミ紹介「授業の現場から」
「授業の現場から」とは
本企画は、各学部のゼミ?研究室に所属する学生に執筆をお願いし、ゼミ?研究室の特徴や学習内容、日々学び実践していることなどを紹介しています。
福永清貴ゼミ 執筆者:渡邉 滉大さん(法学部3年)
法律学科の福永清貴ゼミでは、私人間の法的紛争を解決するための手続を定めた法律である民事訴訟法を学んでいます。
このゼミでは、過去の重要判例を題材とし、より実践的な模擬裁判方式で演習が進行します。学生は原告役?被告役?裁判官役に無作為で割り振られ、ロールプレイングで各判例に取り組みます。また事前準備として、各自で判例の事実の概要?争点?学説等をまとめた判例メモを作成します。座学とは異なり、自らが裁判を疑似体験するため、自然に法的思考力や知識を身に着けることができます。
秋期では、このゼミのメーンイベントである他大学との合同ゼミ討論会を行います。これは全国から大学が集まり、最新判例を題材として、判例に賛成の立場と反対の立場に分かれて討論を行うものです。また合同ゼミに向けて集中的に集まり、関連判例?学説を調査して、各々の立場の主張や根拠等を整理します。
今年は北海道の北星学園大学で合同ゼミが開催され、13大学が参加しました。ここでは各大学とも、長期にわたって入念に準備をしてきた成果が問われます。テーマ判例に取り組み始めたころは、難しい資料に囲まれて悪戦苦闘していましたが、合同ゼミが近づくにつれて危機感を覚える中、徐々に理解が進み、当日には積極的に討論を行えるまでとなりました。他大学とのゼミ活動は、普段味わうことの出来ない刺激を受けるもので、とても良い経験になりました。
このゼミを通じて学んだ経験は、今後の人生においてかけがえのないものとなることを確信しています。
<国士舘大学新聞 2019年1月25日発行号に掲載>