2023年11月03日
比較法制研究所主催公開講演会「今こそ敗戦史観を超える時」を開催しました
11月3日、法学部附属比較法制研究所主催の公開講演「今こそ敗戦史観を超える時」が世田谷キャンパス34号館B棟3階302教室とzoomによるオンライン配信で開催され、学生?教職員?一般の約140人が対面とオンラインで聴講しました。
今回は、「極東国際軍事裁判研究プロジェクト」の一環として講演が開催されました。同プロジェクトは、国士舘創立100周年記念事業の一つとして創設され、その後も同研究所で研究が続けられています。
登壇した元東京地検特捜部検事で弁護士の髙井康行氏は、混沌に向かっている現在の世界情勢について述べ、日本の安全保障環境が厳しさを増すなか、いまだ敗戦史観を乗り超えられていない現状を説明。歴史的背景をアメリカからの視点やヨーロッパからの視点で解説しました。
そして講演タイトルに、「今こそ」と付けた理由について「世界では東京裁判史観は虚構であるという見解が広がりをみせており、今この時こそ日本も考えを変えることを願う」と述べました。
そして髙井氏は、「敗戦史観を乗り超えれば、主体的な独立した国民として、自分の責任で民主主義国として自衛に立ち、法の支配という価値観を共有する側に立ち、適切な対応ができる」と述べ、最後に第31代アメリカ大統領ハーバート?フーバーの言う「過去に起きた真の事実を基にした判断なくして我々は将来を考えることはできない」という言葉を引用して、「日はまた昇る、これを信じたいと思う」と講義を結び、質疑応答ののち閉会しました。
- 講義をする髙井氏