2021年12月06日
第33回法律討論会をオンラインで実施しました
12月4日、第33回法律討論会がオンラインで開催され、法学部1年生および教職員約370人が参加しました。
今回は「学校教育と著作権」と題し、学校におけるICT教育とその周辺に関する3つの個別テーマの著作権問題についてそれぞれの主張をもとに、オンライン上で意見を集計して共有する形式で行われました。当日は、討論会を監修した三浦正広教授と実行委員の学生らが世田谷キャンパスの34号館5階端末室に集まり、Zoomを用いて司会進行や映像配信などを行いました。
開会のあいさつで飯塚真法学部長は「私たちの日常生活は先人たちの知的財産によって成り立ち、権利の保護をすることで社会の発展にもつながっている。どのような結論が妥当なのか、議論を深めることこそが正当性の判断に影響を与えるもの。この討論会を法律への関心を高める機会としてほしい」と述べました。実行委員長の法学部2年?高橋駿輔さんは、「何事も反復することで学びは定着する。法学に興味をもつきっかけとしてほしい」と1年生に呼びかけました。
討論会は、「オンライン授業における著作物の利用」「SNSと著作権」「図書館資料データのオンライン配信」の3つのテーマを、実行委員の2年生と3年生の合わせて26人がそれぞれ3グループに分かれてスライドによる概要説明をした後、「賛成と反対」「メリットとデメリット」について見解を述べた収録映像を配信。受講者らは、質疑応答アプリを使って意見を提出し、集計結果を共有して理解を深めました。
課題となったテーマは、授業目的公衆送信補償金制度の妥当性や画像投稿およびリツイートによる著作権侵害、図書館資料のオンライン配信による利便性と図書館利用の今後など、いずれも学生生活に直結している物事を法律の視点で考える内容となっており、終了後のアンケートには、数多くの質問や意見が寄せられました。
法律討論会は、国士舘大学法学会の伝統行事の一つとして、1968年に始まり、「模擬裁判」と隔年で開催されています。担当教員の指導のもと、学生による実行委員会が企画?運営するなど実践的学習の場と位置付けています。
- 事前に収録した映像を配信
- 端末室で配信に取り組む実行委員の学生ら