2019年12月02日
八潮市との連携で「社会連携プレゼンテーション大会」を開催しました ※12/2更新
埼玉県八潮市と本学政経学会が共同で主催する、第2回社会連携プロジェクト「社会連携プレゼンテーション大会」が11月27日、八潮メセナ?アネックス多目的ホールA?Bにて開催され、大山忍八潮市長や八潮市議会議員、本学政経学部の教員や学生、近隣住民など合計約120人が出席しました。
本学と連携を結ぶ八潮市内の施設で、政経学部の学生が八潮市や自治体行政全般についての具体的な提言を行う本企画は昨年に続き2回目となりました。開会のあいさつで大山市長は「課題解決は非常に大きなテーマ。今回は社会連携を通じた地域課題に関する提案発表ということで期待すると共に、参加者の皆さんが自分の考えをブラッシュアップする良い機会としてほしい」と述べると、岩元浩一政経学部長は「これだけ大勢の前でプレゼンを行うのは、学内にあってもなかなかない貴重な体験。発表内容の優劣にこだわることなく若者らしい柔軟な発想を存分に発揮してほしい」と期待を寄せました。
続いて行われたプレゼンテーションでは、6つのゼミ生がそれぞれ研究を深めたテーマをもとに、スライド資料などを使って発表しました。1ゼミあたり10分という持ち時間で、八潮市や他の自治体の事例をもとにさまざまな地域課題の解決策を提案し、よりメッセージを伝えるための創意工夫がなされたプレゼンテーションが数多く見られました。
提案は、空き家を活用したまちづくりやスマートシティ構想、子ども食堂の運営による実践的な地域貢献など、非常に具体的で多岐にわたりました。
すべての発表が終わると、長谷川三雄政経学会長が講評し、「今回の発表はどれも、八潮市を具体的な事例として挙げながらも、全国の自治体が共通して直面する問題を調査し鋭く洞察する内容のものだった。他の自治体を調査し、比較する意識があるのは意義深い」と総括しました。
その後、加藤将貴准教授の司会進行のもと全体を通しての質疑応答、さらには今回のプレゼン発表には参加できなかったゼミの学生らが研究成果を短時間で発表したほか、教員?学生らが大山市長と議論を深める懇談会が行われ、非常に活発な参加意識が見受けられました。
閉会あいさつで大山市長が再び登壇して「課題解決は決して簡単なことではないが、皆さんにこれからの社会や地域の課題解決に向けて前向きに取り組むという熱い思いがあれば、解決に近づくことができる」と学生らを激励し、大会を締めくくりました。
本学と埼玉県八潮市は2017年、相互の発展と人材育成を図る目的で「国士舘大学と埼玉県八潮市の包括的連携に関する協定」を締結しています。今回のプレゼンテーション大会はその一環として企画?実行されました。これに先立つ11月12日には、世田谷キャンパスで社会連携プレゼンテーション大会の中間報告会が行われ、9つのゼミが参加。各ゼミがそれまでの研究成果を発表し、大会当日に発表する6つのゼミが選ばれました。
12月2日追記:
後日、最優秀賞が発表されました。
◆最優秀賞
?平石ゼミ「ナッジを活用した高齢者支援と世代間関係の強化」
?古坂ゼミ「地域の特色を生かした人と人のつながりと産業づくり―社会連携と都市農業の可能性―」
- 開会あいさつをする大山市長
- 政経学部長の岩元教授
- 平石ゼミの発表
- 上村ゼミの発表
- 石見ゼミの発表
- 的射場ゼミの発表
- 古坂ゼミの発表
- 加藤ゼミの発表
- 講評を行う長谷川三雄政経学会長
- 懇談会で司会を務めた加藤准教授
- 懇談会の様子