2021年09月17日
オンラインでフィリピン市内を散策~上村ゼミが社会調査を実施しました
政経学部政治行政学科上村信幸ゼミナールは、8月4日?5日の2日間にわたり、現地社会調査を目的として、フィリピンと世田谷キャンパスをオンラインで結んだスタディツアーを開催しました。国際NGOとして世界で活動を展開する認定NPO法人アイキャンとのパートナーシップに基づくもので、上村ゼミに所属の2?3年生21人が参加しました。
初日は、フィリピン国内に21万人以上いると言われている路上の子どもたちの実態について学んだ後、首都?マニラ市内を撮影したリアルタイムの映像を見ながらオンラインによる散策をしました。また、路上生活をする子どもたちとのオンラインでの交流を通して、社会的な支援からこぼれ落ちてしまっている子どもたちを対象とした支援活動について学習しました。
2日目は、ケソン市パヤタス地区に広がるごみ処分場と周辺地域の現状について学習し、同地区のリアルタイム動画による地域散策と家庭訪問による聴き取り調査を実施しました。国際NGOの支援で立ち上げられた同地区住民によるフェアトレード商品の生産団体と学生との意見交換では、コロナ禍の影響や今後の取り組みについて活発に質疑応答が行われました。
参加した学生は「世界で何が起きているのかを知ることは、自分たちの生活を見つめ直すきっかけになる」「共に助け合い笑顔のある場所の大切さを改めて感じた。刺激のある良い経験だった」「貧困で苦しむ人たちの少しでも力になれるように取り組んでいこうと思った」などの感想が寄せられ、国境を越えた国際的な支援活動の重要性について学ぶ有意義な機会となりました。
指導する上村教授は「オンラインだからこそ踏み込んでいける場所や現地の声を聞けるチャンスも生まれる。コロナ禍を負の条件とせず、これからもさまざまな機会を通じて生きた学びを創造していきたい」と話しています。
- オンラインでフィリピンの人々との交流や社会調査をするスタディーツアーの様子