2022年03月14日
政経学部?的射場敬一教授の最終講義が行われました
政経学部?的射場敬一教授の最終講義「蟷螂の斧ーペルシア戦争と古代デモクラシー」が、3月10日に34号館A棟207教室で行われ、同学部教員らを中心に25人が聴講しました。
講義に先立ち、政経学部の多部田直樹教授があいさつを述べ、続いて上村信幸教授が的射場教授の経歴?業績を紹介し、本学での功績を振り返りました。
最終講義では、表題となった故事成語「蟷螂の斧」を、今回のテーマである「ペルシア戦争と古代デモクラシー」になぞらえ、オリエント世界の興亡と世界史の転換点となったペルシア戦争が起こった経緯とその顛末について、イオニアの反乱から当時の地理的?文化的側面とあわせて解き明かしました。
小国ギリシアの都市国家アテナイが超大国ペルシアに侵攻されながらも民主政(デモクラシー)の理念を果敢に守り勝利したことで、民主政の価値をギリシア全土に知らしめ、古代デモクラシーを完成させるに至ったと結論づけ、そのドラマティックな歴史を、現在の国際情勢にも共鳴する部分があるとして時事の話題とも重ね合わせながら、熱のこもった親しみやすい語り口で講授しました。
講義後には、現在の国際問題への課題ともとれる質疑が聴講者から寄せられる中、的射場教授が自身の考えをていねいに答える場面もあり、古代の政治史が脈々と今につながっていることへの思考と感慨を深めることのできる貴重な時間となりました。
政経学部の岩元浩一学部長による閉会のあいさつの後に教職員から花束が贈られ、的射場教授は大きな拍手を受けながら教壇を降りました。
- 最終講義を行う的射場教授
- 講義を行う的射場教授
- 開会あいさつを行う多部田教授
- 的射場教授の経歴を紹介する上村教授
- 閉会のあいさつを行う岩元教授
- 講義後の花束贈呈