2023年11月22日
【政経学部】日本と台湾の安全保障について2人の専門家より学びました
世田谷キャンパスのメイプルセンチュリーホール1階大教室で11月17日、台湾の元参謀総長で本学客員教授の李喜明(リー?シーミン)氏と元自衛隊統合幕僚長でANAホールディングス顧問の岩﨑茂氏を招いて授業が行われました。本学政経学部?板山真弓准教授の授業「日本の安全保障(各論)」を受講する学生約140人が、日本と台湾の安全保障環境の現況について学びました。
会場には、佐藤圭一学長も駆けつけ、「最前線で国防の指揮を執った両氏を迎えての貴重なこの機会に、国家安全保障に関する洞察を深めてほしい」と学生らに呼びかけました。
講義では、まず岩﨑氏が登壇し、中国、ロシアによる海洋進出や北朝鮮を含む軍事活動、日本の対応などを地政学的視点から解説しました。新安全保障戦略三文書の実装化に向けた課題にも触れ、緊迫する中東情勢など世界が混迷を極めるなか、核保有国に囲まれた日本を守るための徹底した議論の必要性を強く訴えました。
続いて李氏が、台湾海峡を巡り中台の「平和的統一」を目指す中国の”グレーゾーン戦略”と、米中の敵対を避けるためアメリカがとる”戦略的あいまいさ”の意図、中国の台頭で変化する台湾有事の可能性などについて見解を述べました。また、英語で講義した李氏の通訳をインタースクールエグゼクティブコーディネーターの平井聖一氏が務めました。
受講した学生らは、講義終了後も教室に残って両氏にそれぞれ質問するなどして理解を深める様子も見られ、関心の高さがうかがえました。
- 岩﨑氏
- 李氏
- 会場の様子
- 佐藤学長
- 板山准教授
- 学生からの質問に応じる両氏
板山真弓准教授(国際関係論)
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