2023年12月14日
政経学会主催講演会「大学生の身近なマネー学~ 賢い稼ぎ手&消費者になるために」を開催しました
政経学会主催の講演会が12月13日に世田谷キャンパスメイプルセンチュリーホール4階中教室で行われ、学生約200人が参加しました。
講師には、NHK解説委員の今井純子氏を招き、「大学生の身近なマネー学 ~ 賢い稼ぎ手&消費者になるために」と題し講演が行われました。
今井氏は、多くのテレビ番組やラジオの解説コーナーで、主に経済、家計、消費者政策の分野について解説しており、身近なお金にまつわる話や新NISAの概要などを中心に講演しました。
今井氏はまず、日本がバブル崩壊以降に長年デフレに至った経緯や、インフレの様相を呈する現在の日本の経済を分かりやすく解説しました。とりわけ、「デフレ時は現金や預金を保有していれば、実質的な価値は上昇するが、インフレ時は現金や預金を保有するだけでは価値が下がっていく」と注意を促し、「人生100年時代を迎えるからこそ、一人一人が資産の形成を考えていく必要がある」として、来年からスタートする新NISA制度の概要を説明しました。特に投資が初めての場合は、比較的安心して資産を形成するためにも「長期?つみたて?分散」の投資の原則を意識することが大切と話した一方で、「最終的には、投資をするしないを含め、自分で勉強をして自分で判断すること。そして、投資は損をするリスクも十分にあることから、損をしても生活に困らない余裕資産で行うべき」と強調しました。
後半では、近年の就職活動の情勢を紹介し、基本的な就活のスケジュールや選考直結型のインターンシップが増加していることを紹介しました。学生に対しては、「最近は自分自身に向いている仕事を探している学生が多くみられるが、どのような仕事がしたいかという自身の思いも大切にしてほしい」とメッセージを送りました。
講演後の質疑応答では、学生からお金にまつわることや就活に関する質問が多数寄せられ、一つ一つ丁寧に回答し、講演を締めくくりました。
- 講師を務めた今井氏
- 会場の様子
- 講演終了後は政経学会会長の生方淳子教授から記念品が贈呈