2022年07月25日
【学生寄稿】理工学部?田中千歳研究室「授業の現場から」
「授業の現場から」とは
本企画は、各学部のゼミ?研究室に所属する学生に執筆をお願いし、ゼミ?研究室の特徴や学習内容、日々学び実践していることなどを紹介しています。
田中千歳研究室 執筆者:五百蔵(いおろい)美由さん(理工学部4年)
理工学科建築学系の田中千歳研究室では、建築福祉の視点から生活道具、支持具、生活空間についての研究に取り組んでおり、現在は学部生10人が在籍しています。
田中研究室の最大の特徴は、田中先生が日本で一級建築士と理学療法士の両方の資格を有したパイオニアということです。建築家と理学療法士の双方の観点が加わることで、心身機能の相違による特徴を理解し、医療、福祉的な視点から設計することができるため、田中研究室の活動を通してユニバーサルデザインやバリアフリーに配慮された考え方を身につけることができます。
実際に学内活動として、学内のバリアとなる場所を調査するワークショップを実施し、学内のバリアフリー化を目指し活動しています。ここでは、実際に高齢者、車いす利用者、視覚障がい者の疑似体験を行い、時間、地面の形状、材質、人通りなど、さまざまな状況を考慮し、どのようなバリアフリー化が良いかを考えています。
4年次には実験にも力を入れており、今年は「緑の多い空間で、木製の机を使用することで作業効率がアップする」という定説を、実際に被験者の脳波や脈拍を測定し検証する予定です。
研究室としては比較的少人数ではありますが、週に一度の発表などコミュニケーションが活発で、多岐にわたる活動ができるのも田中研究室の醍醐味です。私は田中研究室に所属して主体的に行動することが自然と身についたと実感しており、卒業までの残りの期間でさらに成長できるようメンバーと一緒に頑張ります。
<国士舘大学新聞 2022年7月25日発行号に掲載>