2023年10月04日
理工?神野教授らがマイクロチューブ開閉装置を開発 検査?実験の効率化と安全性向上に期待
理工学部の神野誠教授と同学部附属理工学研究所の野々山良介特別研究員らは、このほど、臨床検査や実験などで多用されるマイクロチューブを一度に8個開閉できる装置を開発しました。自動化により検査試料への異物混入や、病変試料からの作業者の感染を防ぐことができ、検査?実験の効率化と安全性の向上につながると期待されています。
装置は、機構を工夫することで、従来品に比べ、モーター数を3分の1に抑え、大幅な小型化を図りました。また、メーカーによって異なるふたの形状やばらつきも考慮しています。さらに、遠心、分注、かくはんの一連の工程を効率化するロボットシステムも開発しました。
本研究は、神野教授が研究代表として科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業「コロナ対策臨時特別プロジェクト」で令和2年に採択されたものです。昨年は、自動化システムに対応するマイクロチューブ1個を自動開閉する装置を開発しています。
- 企業や医療関係者らを集めたデモンストレーションで開発した装置の特長を説明する神野教授(世田谷キャンパス?機械実習工場)