2022年06月09日
まちづくり学系?西村研究室が都内各所でまちづくり活動に取り組んでいます
本学理工学部まちづくり学系の西村亮彦准教授による研究室(西村亮彦研究室/都市デザイン研究室)では、行政や民間企業?団体、近隣大学や研究機関などとコラボレーションした取り組みを積極的に実施しています。
5月に西村研究室が参画した3つのイベントでは、学生らがDIYで設計?製作したファニチャーなどを用いた独自の屋外スペースを創出することで地域のまちづくり活動をサポートし、それにともなう実証実験?検証、データ収集?分析などを行いました。
◆ 2022年5月7?8日
◆ 渋谷PARK AVENUE JAZZ FESTIVAL(渋谷区?北谷公園)
渋谷駅と代々木公園をつなぐ渋谷公園通りで官民連携により2021年に発足した「渋谷公園通り協議会」。その理事でもある西村准教授の指導のもと、研究室の学生らは渋谷区公園通りエリアのまちづくり支援を継続的に行っています。
今回は5月7、8日に北谷公園で開催された野外ジャズフェスティバルにあわせて、車両規制をした公園前の道路に路上広場を設置し、裏通りの交通規制および公園と道路の一体的な利活用の影響?効果を検証しました。広場は、ライブを聴きに訪れた人や、通行人?近隣住民が音楽とともに休憩?飲食を楽しむ場として利用されました。
今後は、渋谷音楽祭などより大規模なイベントと連動した道路空間再編や、公共空間活用の実験も予定しています。
◆ 2022年5月15日
◆ 三宿あおぞら図書館(世田谷区?世田谷公園)
?三宿あおぞら図書館?は、Mishuku R.420(三宿四二〇商店会)が下馬図書館、近隣大学の研究室と連携して実施する、地域交流を目的としたイベントです。澳门小赌攻略_压大小稳赢公式—激情赢盈中感染症の拡大で、人と話し遊ぶ機会が減少した子どもや高齢の方々に楽しみや安らぎを感じてもらうために、感染予防にも有効な青空の下で「本を通じて人と人のつながりをつくり、地域の“お知り合い”をつくる」をコンセプトに開催しています。
昨年10月の開催に続き第2回を迎えたこの日は、昭和女子大学の鶴田佳子研究室と協働で会場レイアウトおよび各種コンテンツの企画?運営に取り組みました。両研究室の学生が主体となり、10m四方のイベント会場をデザインするとともに、絵本の読み聞かせやお絵かきコーナーなどの企画も行いました。
当日は近隣の親子連れで終始にぎわい、本を通じた交流の場として盛況のうちに幕を閉じました。
◆ 2022年5月22日
◆ 三茶 Have A Good Market(世田谷区?三軒茶屋ふれあい広場)
研究室では、世田谷区が三軒茶屋駅周辺において取り組む歩行者中心のウォーカブルなまちづくりの支援として、当該エリアでの歩行者回遊行動の調査や交通調査?実験につとめています。今回は、三軒茶屋ふれあい広場で開催されたマルシェイベント「三茶 Have A Good Market」にあわせて、茶沢通りの歩行者天国とふれあい広場に滞留空間を創出する実験を、世田谷区と協働で行いました。
茶沢通りの車道上にデザイン?レイアウトの異なる4か所の路上広場と、ふれあい広場内のマーケット会場に休憩スペースをそれぞれ設置しました。あわせてアクティビティ調査とアンケート調査を実施し、広場の使われ方や利用者の声に関するデータ収集?分析にも取り組みました。当日は、来場者や買い物客でにぎわいを見せ、広場で遊んだ子どもらが設営?撤去を手伝う姿も見られました。
休憩場所が少ない三軒茶屋における貴重な滞留空間の提供に加え、歩行者天国での自転車押し歩き推進や放置自転車抑制の効果もあり、視察に訪れた保坂展人世田谷区長や地域からも定期的な開催を求める声と取り組みへの高い評価が寄せられました。