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2024.12.21

八潮市?本学連携事業「第6回 社会連携プレゼンテーション大会」を開催しました

本学と埼玉県八潮市は2017年、相互の発展と人材育成を図る目的で「国士舘大学と埼玉県八潮市の包括的連携に関する協定」を締結しています。その一環として、埼玉県八潮市と本学政経学会共催の「第6回 社会連携プレゼンテーション大会」が企画?実行されました。

12月4日 社会連携プレゼンテーション大会

本学政経学会と埼玉県八潮市が主催し、八潮市商工会青年部が後援する社会連携事業「第6回 社会連携プレゼンテーション大会」が12月4日、八潮市役所3階大会議室で開催されました。
会場には、本学政経学部の教員や学生約70人のほか、大山忍八潮市長をはじめ、八潮市商工会青年部の部員が集まりました。
本学と包括連携を結ぶ八潮市への政策提言として、政経学部の学生が八潮市や自治体行政への企画立案とプレゼンテーションを行う本大会は、2018年に開始され、八潮市や関係団体などの協力により毎年開催されています。
今回のテーマは「社会連携と地場産業及び地場産品Ⅲ」で、各ゼミで八潮市の地場産業?地場産品を調査し、それら地域資源を活用することで地域の多様な主体と連携しながら、地域経済の活性化に資する提案を行いました。

開会式では、大山市長が「まちづくりには、市のみならず外部かつ多面的な視点からの意見が必要。学生らしいフレッシュな視点からの政策を期待している」とあいさつした後、石見豊政経学部長が「各ゼミがプレゼンテーションをつくりあげるにあたり、出会いや交流など多くの貴重な経験をしてきたと思う。今日は、勝敗には囚われすぎず、取り組んできたことを堂々と発表してほしい」と述べました。
次に、八潮市商工会青年部長の豊田忠正部長より、「定例会では、規定概念にとらわれない柔軟な発想で意見をいただいて参考になった。今日は、これまでの取り組みを精一杯発表してほしい」とエールが送られました。

続いて行われたプレゼンテーション大会では、中間発表会の中で選ばれた上位6組が、各チームで考案したプロジェクトについて約10分間の持ち時間で発表しました。
発表順に、1.災害にも役立つ貸出しキッチンカー(柴田德光ゼミ)、2.SNSを活用した駅伝などのイベント(川村ゼミ)、3.離れた商店をつなぐスタンプラリー(石見ゼミ)、4.地元企業による災害時避難支援計画(貫名ゼミ)、5.農業後継者不足解決策としてのグリーンツーリズム構想(上村ゼミ)、6.収益性に配慮して広く支援を募る農業法人化構想(柴田怜ゼミ)といった政策提言がなされました。いずれも、実際に現地調査を重ね、八潮市の強みを生かし課題の解決を探り、実現可能性にも配慮した本格的な提言であり、学生らは、念入りに作成されたスライドを用い、意図と熱意が伝わるプレゼンテーションを展開しました。
審査?講評は、大山市長や八潮市商工会青年部の部員、政経学部の教員らが行い、質疑応答では、各ゼミへ多くの質問や意見が飛び交いました。

閉会式で大山市長は「本大会への取り組みで、ものごとをあらゆる視点から捉えられるようになったと思う。今後も、それらを生かして魅力あふれる豊かな人生を歩んでいってほしい」と激励したほか、生方淳子政経学会長は「この発表をつくりあげるために各ゼミ相当な努力をしてきたことが感じられた。受賞したゼミはもちろんのこと、悔しい思いをしたゼミも、自ら取り組んできたことに自信をもち、今回の経験を将来への糧としてほしい」と述べ、プレゼンテーション大会を締めくくりました。

最優秀賞に輝いた学生からは「中間発表後には、政経学部のみならず学内の多くの先生方の意見を参考にするなど試行錯誤してきた。仲間たちと一生懸命に取り組んできた結果がでてとてもうれしい」といった感想が述べられたほか、惜しくも受賞を逃した学生からも「勝ち負けではなく、『八潮市のために』といった気持ちで取り組むことができたことがよかった。緊張したがとても貴重な経験となった」「受賞を逃して悔しいが、あらゆる視点から1つのことに取り組む経験ができた。今後の就職活動にも生かしていきたい」といった感想が述べられるなど、学生らは本プレゼンテーション大会への取り組みを通じて、日頃の学生生活だけでは経験できない貴重な経験をしました。

本学と埼玉県八潮市は2017年、相互の発展と人材育成を図る目的で「国士舘大学と埼玉県八潮市の包括的連携に関する協定」を締結しています。今回のプレゼンテーション大会はその一環として企画?実行されました。

◆最優秀賞

?貫名貴洋ゼミ「ESLCプロジェクト~地元企業による避難支援~」

◆優秀賞

?川村哲章ゼミ「地域連携型のSNS活用と地域資源を活かした"バズる"イベント」
?柴田怜ゼミ「持続可能な農業経営を通じたまちづくりへの一考察」
?柴田德光ゼミ「~八潮の懸け橋 みんなのキッチンカー~」

会場となった八潮市役所
あいさつを述べる大山八潮市長
あいさつを述べる石見政経学部長
八潮商工会青年部の豊田部長
発表の様子
質疑応答の様子
講評を述べる生方政経学会長
最優秀賞に輝いた貫名ゼミ
参加者一同で記念撮影

10月30日 中間発表会

12月に開催される「第6回社会連携プレゼンテーション大会」に先立ち、10月30日に世田谷キャンパス8号館8405教室で「中間発表会」が行われ、政治行政学科6ゼミ、経済学科6ゼミの学生約90人と教員14人が参加しました。

今回のテーマは「社会連携と地場産業及び地場産品Ⅲ」で、各ゼミで八潮市の地場産業?地場産品を調査し、それら地域資源を活用することで地域の多様な主体と連携しながら、地域経済の活性化に資する提案を行いました。この日は、その中間報告としてそれぞれのゼミが考案した独自のプロジェクトや実地調査を通して構想した政策についてプレゼンテーションを行いました。各ゼミからは、「国士舘としての強みと八潮市の強みを合わせた取り組みをしたい」「地域経済の活性化のためにはもっとSNSを用いるべき」といった学生ならではの視点からの政策も提言されるなど、それぞれのゼミが一丸となり独自性に富んだ発表を行いました。審査員を務めた教員からは「どのゼミのパワーポイントも見やすく、プレゼンテーションのレベルが高かった」「ほかのゼミの発表を参考にしながら、自らの政策をよりよいものにしてほしい」などのコメントが、学生や教員にとって政経学部としてつながりを深める機会となりました。

今後は、審査員を務めた教員からのコメントを踏まえつつ、発表を通して新たに見つかった様々な課題を改善し、12月4日に八潮市役所で開催される「第6回社会連携プレゼンテーション大会」に向けて準備を進めていきます。

参加ゼミ(五十音順)

■政治行政学科
石見 豊ゼミ
上村 信幸ゼミ
川島 耕司ゼミ
柴田 德光ゼミ
平石 正美ゼミ
山田 亮介ゼミ

■経済学科
赤石 秀之ゼミ
川村 哲章ゼミ
貫名 貴洋ゼミ
柴田 怜ゼミ
助川 成也ゼミ
中岡 俊介ゼミ

中間発表会の様子
プレゼンテーションの様子
発表後の質疑応答の様子
司会の柴田德光講師

事前調査

本学政経学会と埼玉県八潮市が主催し、八潮市商工会青年部が後援する社会連携事業「第6回 社会連携プレゼンテーション大会」の開催に先立ち、8月26日、30日、9月3日、10日に政治行政学科?石見ゼミ、上村ゼミ、柴田德光ゼミ、経済学科?川村ゼミ、中岡ゼミの学生らが現地調査に出向きました。

学生らは、(株)八潮、セブンイレブン大瀬北店、鶏や梵、デランチ、まんてん食堂、(株)Allz、(有)藤吉(有)しぎはらの8つの事業所を周り、各事業所の意見や取り組み等を調査し、政策やプロジェクト提言への有益な情報を得ました。

今後は、本現地調査で得た情報をもとに政策やプロジェクトをより具体的に考え、10月30日に本学で予定されている「中間発表会」に向け、各ゼミ一丸となりプレゼンテーションの作成を進めていきます。

熱心にメモをとる学生ら

8月6日 八潮市商工会青年部員との座談会

本学政経学会と埼玉県八潮市が主催し、八潮市商工会青年部が後援する社会連携事業「第6回 社会連携プレゼンテーション大会」に先立ち、8月6日に八潮市商工会館にて八潮市商工会青年部員との座談会が開催され、本学政経学部の教員3人と学生13人が参加しました。
 
八潮市商工会青年部の定例会日だった当日は、初めに通常の定例会が行われ、本学の教員と学生はこれを見学しました。参加した学生らは、八潮市や八潮市商工会青年部についての知識や理解を深めるために、青年部員の報告に聞き入っていました。

定例会に続いて、三つのグループに分かれながら、商工会青年部員と本学学生との座談会が実施されました。参加学生は今回のテーマである「社会連携と地場産業及び地場産品Ⅲ」を意識しつつ、商工会青年部員に事業内容やその環境、八潮市の現状などについて積極的に質問していました。一方で商工会青年部員は学生の質問に対し、丁寧に分かり易く、また気さくに答えていました。青年部員から学生に質問をする場面も多くあり、青年部員も熱心に話している様子が窺えました。
 
学生はこの座談会やその他の現地調査も踏まえながら、地域経済活性化モデルの提案を考えていきます。中間発表会は10月30日の13時から本学にて、最終発表会は12月4日の14時から八潮市役所にて、それぞれ開催される予定です。

定例会を見学する様子
冒頭の言葉を述べる商工会青年部の豊田忠正部長
あいさつをする柴田德光講師
班ごとに話し合う様子

6月5日 説明会

本学政経学会と埼玉県八潮市が主催し、八潮市商工会青年部が後援する社会連携事業「第6回 社会連携プレゼンテーション大会」の説明会が6月5日、世田谷キャンパス8号8503教室で開催され、本学政経学部の学生ら約60人が参加しました。

説明会では、八潮市職員が市の人口や産業などの概要や、同市が直面する課題への取り組みを説明しました。そしてプレゼンテーションに向けて、学生らに課題解決へのアプローチや原因分析の方法などをアドバイスする場面もありました。また、「問題を明確化し、『自分だったら何ができるか』を考えながら課題解決に臨んでほしい」とのメッセージもあり、参加した学生らは熱心に聴講していました。

今回のプレゼンテーションテーマは「社会連携と地場産業及び地場産品Ⅲ」です。参加した学生らは、10月の中間発表に向けて八潮市の地場産業?地場産品を調査し、それら地域資源を活用することで地域の商工会やさまざまな団体と連携しながら地域経済の活性化に資する提案や、八潮市だけではなく広くほかの地域でも通用するような活性化モデルの提案などを考えていきます。

説明会の様子
市の課題について説明する八潮市の職員
指導にあたる柴田德光講師