News
2024.12.06

令和6年度八潮こども夢大学が開催されました

地域連携?社会貢献

埼玉県八潮市が取り組む「八潮こども夢大学」が11月30日、世田谷キャンパスメイプルセンチュリーホールで開催され、八潮市内の小中学生10人と保護者ら合わせて16人が参加しました。
「八潮こども夢大学」は、同市内の小学5年生から中学1年生を対象に、学習に対する興味?関心や知的好奇心、探究心をかき立て、学ぶことの意義や将来の夢を育むことを目的として八潮市が平成26年度から始めた取り組みで、さまざまな分野の大学等で体験授業を行っています。

今回は、「ソーラーパネルにより太陽光エネルギーを知ろう!」と題して理工学部電子情報学系大屋隆生教授の指導のもと、体験授業が実施されました。


体験授業に先立ち開校式が行われ、佐藤圭一学長は2011年の東日本大震災をもとに、太陽光エネルギーのもつ可能性について述べ、「今日は、博士号をもつ本学の教員から学ぶことのできる貴重な機会である。疑問に感じたことは積極的に質問するなどし、多くのことを学んでほしい」とあいさつしました。

体験授業では、児童?生徒らが自らのソーラーパネル付きの風車を製作し、太陽光?蛍光灯?ハロゲンランプ?LEDなど光の種類の違いによって風車の回転力がどのように変化するかを学びました。

まず、ソーラー工作キット用いて児童?生徒それぞれがソーラーパネル付き風車を製作しました。製作時には、理工学部電子情報学系の教員のほか、学生5人が児童?生徒らをサポートしました。児童?生徒らは、慣れない作業に苦戦しながらも、学生のアドバイスを受けながら風車が回るようになるまで試行錯誤を繰り返しました。風車が完成し、窓際で太陽光での風車のまわり方を確認した後、より回転力が高くなるよう改良を重ねました。

その後、地下2階のマルチメディアスタジオに移動し、光の強さが弱いハロゲンランプと強いLEDとで風車がどのように回転するか予想し、実際に光に風車当てて反応を確認しました。そこでの風車の反応や太陽光での風車の回転とも比較して、児童?生徒らは光には様々な種類があることを学びました。

最後に、大屋教授は風車がより回転する光の種類や、そのメカニズムについて解説をした後に「全員が風車を完成させることができてよかった。今日のような何かをつくり、そのメカニズムについて考えることは非常に大切である。この経験を今後の学校での学びに生かしてほしい」と総評し、授業が終了しました。授業終了後には、34号館10階スカイラウンジで学食を体験し、富士山が望める絶景を観ながら交流を深めました。

参加した児童?生徒からは「細かい作業は難しかったが、その分できたときに達成感を感じた」「今後の学校での理科の授業がとても楽しみになった」といった声が聞かれました。そのほか、サポートした学生からは「児童?生徒個々の性格がでて、教えていてとても面白かった」「こどもたちに自分が大学で学んでいることを教えられ、よい経験になった」といった声が聞かれるなど教員と児童?生徒のみならず、参加した学生も学びを深める好機となりました。

八潮市と本学は平成29年3月に「国士舘大学と埼玉県八潮市の包括的連携に関する協定」を締結しました。8月にも八潮こども防災マイスター育成プロジェクトを本学で実施するなど、主な連携事業として夢大学のほか、防災教育、インターンシップ、学生による政策提言など本学が持つ教育資源の活用と相互の人材育成のための各種支援事業に共同で取り組んでいます。

開校式であいさつを述べる佐藤圭一学長
体験授業の様子
太陽光について説明する大屋教授
ソーラーパネル付き風車を製作する児童?生徒ら
電子情報学系の学生が授業をサポート
太陽光での風車の回転を確認
マルチメディアスタジオでの様子
LED?ハロゲンライトで風車の回転を確認
児童?生徒代表がお礼の言葉を述べた
スカイラウンジで学食体験