2018年12月19日
2018年度観劇会を行いました(日本文学?文化コース)
12月11日、日本文学?文化コース恒例の観劇会を半蔵門の国立劇場で行いました。
今回の演目は「通し狂言 増補双級巴」で近世初期の実在の大泥棒、石川五右衛門を扱った作品でした。石川五右衛門の劇というと、捕り手との大立ち回りや釜茹でなどの殺伐とした場面が想像されますが、この作品では、五右衛門をめぐる父親、妹、息子、妻へのこまやかな愛情が主として描かれており、日本の古い時代の家族愛を感じさせられました。また五右衛門の宙づりなどのスペクタルな要素もあり、歌舞伎の醍醐味を堪能した一日となりました。