2024年04月12日
1年生の学外研修を世田谷区立郷土資料館と連携して実施しました(考古?日本史学コース)
4月9日、考古?日本史学コースの新入生を対象とした学外研修「吉田松陰?国士舘と彦根藩主井伊家ゆかりの地をめぐる散策」を、世田谷区立郷土資料館?国士舘史資料室と連携して実施しました。この学外研修は、新入生に歴史学に対する興味を高め、史跡に対する観察眼を養ってもらいたいとの目的で一昨年度より始めたもので、今回で3回目の実施となります。
午前には、大学の教室において明治維新期が専門で『木戸孝允と幕末?維新』(京都大学学術出版会)の著者である齊藤紅葉講師による事前講義と、解説?記入欄つきのワークブックを使った事前学習を行い、その後国士舘史資料室の熊本好宏氏の協力のもと、同室で資料整理に従事している本コース4年生の馬場英梨香さんによるレクチャーつきの国士舘大講堂(国登録有形文化財)の見学を実施しました。講師や上級生の興味深い話に新入生は聴き入っていました。
午後は、それぞれ班ごとに分かれて、専任教員と上級生の学生スタッフの引率のもと、松陰神社?国士舘史資料室?世田谷代官屋敷(重要文化財)?世田谷区立郷土資料館?豪徳寺をめぐる散策ワークショップを行いました。世田谷代官屋敷では、建物を熟知した世田谷区立郷土資料館学芸員の角和裕子?松浦瑛士両氏による丁寧な解説があったため、新入生は建物の細かい部分も観察しながら興味深そうに見学をしていました。その後、大学にもどり、班ごとに観察結果をまとめ、代表の学生による発表会を行いました。
参加した新入生からは、「国士舘大学の周りにこんなに沢山の歴史的遺物や博物館、神社があることにびっくりしました」「世田谷代官屋敷で学芸員の方が話していただいた内容が一番記憶に残りました」「実際に屋敷の中に入って、畳の違う点や、なぜかまどが復元されたのかなど今まで知らなかったことを解説してくださったのがとても興味深かったです」「学芸員の方の解説を聞いて、生活してゆくのに大切な家を効率よく守っている昔の人の知恵と工夫がすごいなと思った」「国士舘大講堂が、戦前から残っていることに驚きました。関東では色々な災害などが発生しているにもかかわらず、残っているのは代々の国士舘の方々の努力の証なのではないかと思いました」「友達が出来たので楽しかったです」「移動時間は友達と話せるよい機会になりました」といった感想が聞かれ、今回の学外研修が、歴史学や史跡への興味を高め、学生同士の親睦を深める活動になっていることが窺えました。
- 世田谷代官屋敷で世田谷区立郷土資料館学芸員の解説を聴く新入生
- 国士舘大講堂で上級生の解説を聴く新入生
- 豪徳寺の招福殿周辺を散策する新入生
- 国士舘史資料室で職員の解説を聴く新入生
- 観察結果発表会で発表する班代表の新入生