2019年01月28日
文学部?佐々博雄教授の最終講義が行われました
1月26日、34号館B棟303教室で、文学部?佐々博雄教授の最終講義が行われ、訪れた在学生?卒業生らで会場が満席となる活況となりました。佐々教授にとってこの日は、昭和42年に本学文学部3期生として入学以来、50年以上にわたる「国士舘人生」のひとつの区切りとなりました。
佐々教授の専門は近現代外交史で、特にゼミなどを通じてその温かい人柄を慕うOBも多く、また同教授が立ち上げた文化系同好会「国史学研究会」で学生らと交流が盛んに続いてきたこともあり、今回の最終講義に駆け付けた聴講者の実に半分以上が卒業生という中での講義となりました。
最終講義の演題は「近代日本と保守勢力の形成~九州国権派と佐々友房~」というもので、佐々教授自身の“曾祖父の弟”である佐々友房を一事例として、「保守勢力と日本」をテーマとした内容となりました。
佐々教授は、佐々友房や頭山満らが活躍した明治期の保守勢力研究は今日的な価値観や偏見などもあり、今まであまり積極的に語られてこなかった分野だと説明。善悪での評価は別として、当時の人々の立場に立ち、歴史を内在的に理解することの重要性を強調しました。
講義の最後では在学生代表から花束を受け取り、聴講者からの大きな拍手を受けながら教壇を降りました。講義終了後も、佐々教授の人柄を表すように、最後にあいさつをしたり花束を渡そうとする卒業生や教職員らの列が続いていました。
- 佐々友房の事例解説を中心に最終講義を行う佐々教授
- より総合的な「近代」日本研究について語る佐々教授
- 卒業生?在学生や教職員らで埋め尽くされた教室
- 講義の最後には在学生代表から花束が贈られた
- 個人的に花束贈呈を行う卒業生らも列をつくった
- 講義終了後も名残惜しそうに佐々教授を囲む聴講生